一般社団法人ペアリド 英語ペアリーディング協会

おうち英語は親が英語苦手でも大丈夫?【結論】発音は絵本の音声におまかせ

おうち英語は親が英語苦手でも大丈夫?【結論】発音は絵本の音声におまかせ

おうち英語は親が英語苦手でも大丈夫?
【結論】発音は絵本の音声におまかせ

親が英語が苦手でも、おうち英語はできるの?

英語絵本の読み聞かせ、私の発音で大丈夫?

このページでは、そんなあなたの疑問にお答えします。

私は、2013年に英語教室を始めてから、500人以上の生徒さんを指導し、1,500人以上の親御さんに「教えない教育」をお伝えしてきました。

中でも、0〜6歳のお子さんの親御さんからよく伺うのが、
「私が英語が苦手なので、おうち英語なんて無理です」
というお悩みです。

そうおっしゃる方の多くは、ご自身が英語で苦労された分、「子どもには同じ思いをさせたくない」と願う、お子さん想いの方です。
だからこそ、まずお伝えしたいことがあります。

こんな想いはありませんか?

✓ 自分が英語が苦手なので、子どもに教えられない
✓ 英語絵本を読んであげたいけれど、自分の発音が心配
✓ どんな絵本から始めればいいのかわからない
✓ 始めても、続けられる自信がない

ひとつでも当てはまったら、このまま読み進めてみてくださいね。

【結論】おうち英語は、親が英語苦手でも大丈夫です

先に、結論からお伝えします。
おうち英語は、親御さんが英語が苦手でも大丈夫です。親御さんが英語を教える必要は、ありません。

発音のお手本は、英語絵本のネイティブの音声にまかせる。
親御さんは「先生」ではなく、お子さんと一緒に楽しむ人になる。

そのために私がおすすめしているのが、英語絵本を音声つきで、たくさん聞いて、たくさん読む「多聴多読」です。

【実録】英語が苦手でも続けてきた親御さんと、わが家の失敗談

実録①:1ページ5単語の絵本から、70単語の本へ(Aさん)

小学生のお子さんのためにと、親子で英語絵本の多聴多読を始めたAさん。
始めたころは、1ページに5〜6単語のやさしい絵本でも、読むのがたどたどしかったそうです。

それから2年以上。
今では、1ページに70単語ほどの本も、長いと感じずに読めるようになったと、うれしいご連絡をいただきました(個人の感想・結果です)。

英語が苦手なままでも、お子さんと一緒に始めていい。
そう思わせてくれるお話です。

実録②:きれいな発音も、続けなければ消えてしまった(わが家)

実は私も、長男が1歳くらいのころ、英語のCDとDVDを買ったことがあります。

はじめはDVDをよく見て、びっくりするほどきれいな発音で、英語をまねするようになりました。
でも、興味がほかに移って見なくなると、その発音も、いつのまにか消えてしまいました。

子どもは、聞いた音をとても上手にまねする。でも、続けなければ、すぐに忘れてしまう。
このことは、「2歳で英語教室に通っても意味ない?【実録】後悔した親子のリアルな話」でも、くわしくお話ししています。

親が英語を教えなくていい理由3選

なぜ、教えなくていいのでしょうか。理由は3つあります。

理由①:発音のお手本は、英語絵本の音声がしてくれるから

「私の発音で読み聞かせたら、子どもの発音まで悪くなるのでは?」
そんな心配をされる親御さんは、とても多いです。

でも今は、ネイティブの音声つきの英語絵本がたくさんあります。
お手本の音は音声にまかせて、無理に英語で読み聞かせをしなくても大丈夫です。

親御さんの役目は、正しい発音を聞かせることではなく、となりで一緒に絵本を楽しむことです。

理由②:訳したり教えたりしないほうが、子どもは自分で考えるから

英語絵本を読んでいると、つい「これは『りんご』だよ」と訳したり、「英語で何て言うの?」と聞いたりしたくなりますよね。

でも、訳してもらえるとわかると、子どもは絵を見て考えるのをやめ、答えを待つようになりがちです。
確かめるように聞かれると、まちがえるのが怖くなることもあります。

絵を見ながら英語を聞いていると、お子さんは「たぶん、こういうことかな?」と、自分で意味を考えはじめます。
自分で気づいた「わかった!」のうれしさが、「もっと読みたい!」につながっていくと考えています。
教えない英語®でも、訳して教えることはしません。

理由③:親御さんの「英語が苦手」は、絵本を楽しむのには関係ないから

親御さんとお話ししていると、「英語が苦手」の中身は、学校のテストで点が取れなかった思い出であることが多いと感じます。

でも、英語絵本を楽しむのに、文法の知識や上手な訳はいりません。
いるのは、絵を見て「次はどうなるのかな?」とわくわくする気持ちです。

それに、英語が得意ではない親御さんは、教えたくなることが少ない分、一緒に楽しむことに集中しやすい、という面もあります。

幼児の英語は「多聴多読」で:発音は音声にまかせる

多聴多読とは、英語をたくさん聞いて(多聴)、たくさん読む(多読)ことです。
幼児さんの場合は、絵本の絵を見ながら、ネイティブの音声を聞くところから始めます。

私たちは、親子で英語絵本を楽しむこの方法を「ペアリド®」と呼んでいます。「ペアで読む(paired reading)」と「親(parents)」を合わせた言葉です。
大切にしているのは、次の4つです。

  • むずかしい本を少しより、やさしい本をたくさん
  • 訳さない(絵を見て、意味を想像する)
  • 全部わからなくても大丈夫
  • 好きな本は、何度でもくり返す

ペアリド・クラブでは、800冊以上の英語絵本を、ネイティブの音声つきで、やさしい順に29の段階に分けて読めるようにしています。

実は、多聴多読は、私が英語をできるようになったきっかけでもあります。
高校1年生でニューヨークに引っ越し、英語がわからず落ちこぼれていた私に、現地の先生が教えてくれた方法です。

0〜6歳のおうちでの始め方:ポイント3つ

では、おうちでは、どう始めればいいのでしょうか。

ポイント①:1日5分。「いつやるか」を先に決める

最初は、1日5分からで大丈夫です。
たった5分でも、ゼロとは大きなちがいがあります。

大切なのは、長さより「いつやるか」を先に決めること。
朝ごはんのあと、お風呂のあと、寝る前など、毎日だいたい同じ場面にすると、続けやすくなります。

ポイント②:やさしい絵本を、くり返し読む

同じ絵本ばかり読みたがっても、心配いりません。くり返しは大歓迎です。

イギリスのサセックス大学で、3歳の子どもたちに、新しい言葉が出てくる絵本を、1週間に3回読み聞かせた研究があります。
1回の時間に同じ絵本を3回聞いた子どもたちは、新しい言葉をあとになってもよく覚えていましたが、ちがう絵本を3冊聞いた子どもたちは、覚えていませんでした。新しい言葉を聞いた回数は、どちらも同じです(Horst ほか、2011年。英語が母語の3歳児16人の研究です)。

お子さんが「これ読んで!」と持ってきた本は、何度でも一緒に楽しんでくださいね。

ポイント③:年齢に合わせて、楽しみ方を変える

  • 0〜1歳:おひざの上で絵本を見ながら、音とリズムを楽しむ。絵を指さして、日本語で「わんわん、いたね」と話しかけても大丈夫です
  • 2〜3歳:お気に入りの1冊を、くり返し。音声をまねして口ずさむ子もいますが、まねしなくても大丈夫です
  • 4〜6歳:読む絵本を、お子さんに選んでもらう。少しずつ、文の多い絵本にも挑戦してみましょう

どの年齢でも、音声は流しっぱなしにせず、親子で絵本を開いて一緒に聞くのがおすすめです。

続けるコツと、親御さんの声かけ

続けるコツ:「環境は、意思よりも強い」

「環境は、意思よりも強い」という言葉があります。
「今年こそ英語を!」と決めても、いつのまにか忘れてしまうのは、意思が弱いからではなく、続けられる環境がまだないだけなのかもしれません。

私も、大好きなアメリカのドラマは毎日見るのに、健康のためのピラティスは、つい後回しです(笑)。
大好きなこと以外は、まず環境から、なんですね。

たとえば、絵本と音声を、お子さんの手の届くところに置いておく。
一人で続けにくいときは、仲間と一緒にやるのも手です。ペアリド・クラブでは、平日の朝6:50から、5分のヨガと5分の英語絵本のリーディングをする「朝読会」を開いています。画面オフで、ご家族そろって参加している方もいます。

そして、1日できなかったくらいで、落ちこまなくて大丈夫です。
参加した96人が、決まった場面で毎日同じことを12週間続けたイギリスの研究でも、1回やらなかったくらいでは、習慣づくりに大きな影響はなかったそうです(Lally ほか、2010年)。

完ぺきに毎日やるより、次の日にまた絵本を開くことが大切です。

親御さんの声かけ:教えるより、問いかけて、言葉にする

声かけは、日本語で大丈夫です。たとえば、こんな言葉がおすすめです。

  • 「今日は、どの絵本にする?」(自分で選ぶ)
  • 「この子、次はどうなると思う?」(絵から想像する)
  • 「最後まで聞けたね!」(取り組みを言葉にする)
  • 「全部わからなくても、大丈夫だよ」(安心させる)

そして、「この子は英語が苦手」ではなく、「今は、英語の音に慣れているところなんだね」。
これは、親御さんご自身にも言えます。「私は英語が苦手」ではなく、「今は、まだ慣れていないだけ」。
お子さんと一緒に、1日5分から慣れていけばいいのです。

まとめ:おうち英語は、親が英語苦手でも大丈夫

「親が英語が苦手でも、おうち英語はできる?」
「英語絵本の読み聞かせ、私の発音で大丈夫?」
答えは、どちらも「大丈夫」です。

  1. 発音のお手本は、英語絵本の音声にまかせる
  2. 教えたり訳したりせず、親子で一緒に楽しむ
  3. やさしい絵本を1日5分から、くり返し続ける

親御さんが、英語の先生になる必要はありません。
お子さんのいちばん近くで「おもしろいね」と一緒に笑ってくれる人。それが、おうち英語でいちばん大切な役目だと、私は考えています。

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このページの内容が、ひとつでもあなたのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

あべゆかこ(ゆっかさん)
一般社団法人ペアリド 英語ペアリーディング協会 代表理事。「教えない英語®」の考案者。
高校1年生で家族とニューヨークに引っ越し、ニューヨーク大学を卒業。富士ゼロックスに15年勤めたあと、2013年に英語教室を始める。これまでに500人以上の生徒さんを指導し、1,500人以上の親御さんに教えない教育を伝えてきた。大学生の息子2人の母。
著書に『心がときめく英語の学び方「教えない英語」』。2026年10月、小学館の子育てメディア「HugKum」にインタビュー記事が掲載された。
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